夜、布団に入っても眠れない。
体は疲れているのに、頭の中だけが動き続ける。
そんな夜が続くと、心まで少しずつすり減っていきますよね。
40代になると、睡眠の質が下がったと感じる人が急増します。
でも、それは「自分が弱くなった」からではありません。
ホルモンや自律神経、思考のクセまでが変化する時期だからです。
今日は、そんな“眠れない夜”にやってはいけない3つのことをお伝えします。
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① 寝ようと「努力する」こと
眠れない夜ほど、「早く寝なきゃ」「明日に響く」と焦ってしまいます。
でもその焦りこそが、脳をさらに興奮させてしまう原因になります。
眠りは“頑張って入るもの”ではなく、“落ちていくもの”。
努力のスイッチを切ることが、いちばんの近道です。
もし眠れないときは、時計を見ないでください。
時間を意識するたびに、脳は「まだ寝てない!」と判断し、
眠気を遠ざけてしまいます。
そんな夜は、「今日は体を休ませる日」と決めて、
目を閉じて深呼吸を10回するだけで十分です。
② スマホで「眠くなるまで見る」こと
眠れないとき、ついスマホを開いてしまう人は多いですよね。
けれどその光(ブルーライト)は、脳を“昼間だと錯覚させる”光。
寝ようとしても、脳のスイッチはONのままです。
しかも、SNSやニュースの情報は感情を刺激する内容ばかり。
気づけば目も心も疲れ切って、逆に眠れなくなってしまいます。
スマホを手放すのが難しい夜は、
「30分だけ」とタイマーをかけておくのがおすすめです。
そして、画面を閉じたら電気を少し暗くし、
“静かな音”に切り替えてみてください。
波の音、雨音、心拍に近いリズムのサウンド。
脳はリズムを感じると、自然に眠りの準備を始めます。
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③ 明日の予定を頭の中で“整理する”こと
ベッドの中で、明日のことを考え始める。
やるべきこと、会話のシミュレーション、心配ごと…。
これも眠れない夜の定番パターンです。
人の脳は、「考える」だけでストレスホルモンを出す性質があります。
つまり、思考の整理は“昼間の作業”にすべきものなんです。
もし考えが止まらない夜は、
ベッドのそばに小さなメモ帳を置いておきましょう。
浮かんだことを1行だけ書き出したら、ページを閉じる。
それだけで、脳は「処理が終わった」と錯覚し、少しずつ静かになります。
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🌙 “眠れない夜”は、心のメンテナンス時間
眠れない夜は、あなたが壊れかけているからではなく、
心が「調整の時間」を取っているだけ。
誰かを守って、頑張って、ずっと気を張ってきた心が、
「そろそろ一休みしよう」と言っているんです。
無理に眠ろうとせず、静かな呼吸を感じてください。
その夜は、体を休ませるだけで十分。
眠りとは、「意識を手放す練習」です。
焦らず、委ねてください。
明日の朝、きっと少し違う光が見えるはずです。
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文:Zawats編集部(40代からのサバイバル担当)
