スマホを開くたびに、誰かの「幸せそうな投稿」が目に飛び込んでくる。
楽しそうな笑顔、きれいな部屋、充実した仕事。
見ているうちに、なぜか心が沈んでいく。
40代になって、ふと気づく。
「SNSを見ると、元気が減る」――そんな自分がいることに。
でも、それは“弱さ”ではありません。
心が、ちゃんと「守りたい」と訴えているサインなんです。
やめたこと①:「いいね数」で自分の価値を測ること
SNSの厄介なところは、「数字」で人と比べてしまうこと。
いいねが多い人=人気者、少ない自分=つまらない人。
そんなふうに感じたこと、ありませんか。
でも、その「いいね」は、たまたま誰かのタイムラインに流れただけ。
本当の評価ではなく、“アルゴリズムが選んだ一瞬”にすぎません。
数字を追う代わりに、
一日の終わりに「今日、誰かに優しくできたかな?」と自分に問いかけてみる。
その積み重ねの方が、ずっと確かな“自分の軸”になります。
やめたこと②:「幸せな投稿」を“現実”だと思うこと
SNSの投稿は、たいてい「良い瞬間」だけを切り取ったもの。
そこに映っていない時間――
疲れている顔、散らかった部屋、ため息――は、みんな同じように持っています。
けれど、見ている側は無意識に「自分だけ劣っている」と錯覚してしまう。
そんなときは、心の中でそっとつぶやいてください。
「この人にも、見えない夜がある」と。
そう思えた瞬間、比較のスイッチが少し緩みます。
やめたこと③:「無理に楽しそうに見せること」
SNS疲れの根っこには、「自分も発信しなきゃ」という焦りがあります。
本当は疲れているのに、笑顔の写真を投稿して、
“ちゃんと生きてます”と見せようとする。
でも、誰かに“見せるための人生”は、長くは続きません。
40代になった今こそ、
「誰に見せなくても、自分が心地いい」時間を優先していい。
それが、本当の意味での“心の守り方”です。

おわりに:「距離を取ることは、逃げではなく選択」
SNSをやめることは、時々“時代に取り残される気がする”かもしれません。
でも、心が削られてまで追う必要はありません。
SNSの向こう側にいるのは、同じように悩んでいる人たち。
だから、無理に繋がらなくても大丈夫。
大切なのは、“誰と繋がるか”より、“どんな気持ちで過ごすか”。
スマホを置いて窓を開ける。
それだけで、世界の空気は少し違って感じられます。
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文:Zawats 編集部(40代からの生き方担当)

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